カテゴリー「古楽・バロック音楽」の112件の記事

2019年2月 5日 (火)

古楽情報誌 アントレ 閉刊

とうとう唯一の古楽の雑誌、アントレが、閉刊となりました。

昨年の年間購読のお知らせが、郵送されたときにアントレが閉刊されることになり、驚いたものです。

最初、アントレの編集部やどのように購読したらよいのか、わからず、関内の有隣堂で調べてもらいました。その結果、アントレという、就職雑誌はあるが、古楽の雑誌のアントレは、扱っていない若しくはわからない。とのことでした。

ある時、新聞にフラウト・トラヴェルソの有田正広氏の記事が載っていた際、アントレ編集部の連絡先がわかり、電話をしたところ、定期購読ができることがわかり、試しに二、三か月購読して、その後一年間の購読料を払い、郵送購読するようになりました。

家には過去のアントレが、そのまま取っておいてあります。

あの当時まだ、古楽の情報というものは、貴重なもので、翌月のコンサート情報や毎年最初の号では、今年の来日アーティストの情報などがわかり非常に助かりました。

 

アントレでは、輸入CDの販売やその紹介や日本盤のCDの同じく販売紹介をしてくれました。

古楽器による演奏は、ほとんど全国のコンサートを網羅しており、地方の古楽音楽祭の紹介等もあり、古楽好きには、魅力満載の雑誌でありました。

何しろ、古楽器による演奏会や古楽のCDに関しては、ほとんど網羅していたのですから大変なものです。

多くの海外の古楽アーティストのインタヴュー記事や日本の古楽コンクールの結果等他ではわからない情報が満載でした。

その Entree アントレも2019年一月号の300号記念のインデックス号で終了となりました。

1987年の1月号から2019年のこの300号記念を最後に閉刊となりました。

私もこちらに引っ越す前からの購読で、一度この古楽音楽祭に行ってみたいと思ったこともしばしばでした。

もうそうした情報にも触れることはできないんだと思うと寂しいです。

いつかまたこうした古楽情報誌が発行されるとよいと思います。

編集部の方々、本当にありがとうございました。

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2018年12月18日 (火)

19世紀、20世紀バレと19世紀の舞踊を見てみよう!

前回までに、西洋音楽史の流れで中世・ルネサンス期・バロック期の舞踊を見てきました。

察しの良い方はその後はご存知でしょう。

 

19世紀バレ(便宜上フランスが、芸術バレの発祥の地なのでバレと呼ばせてもらいましたが、日本では、バレエとよんだほうがよいかもしれません。)は、チャイコフスキーのロシアの音楽家による三大バレエが有名です。眠りの森の美女と白鳥の湖とくるみ割り人形です。

眠りの森の美女のワルツは、ディズニーで使われていますが、チャイコフスキーの作曲の旋律です。

眠りの森の美女のバレエ音楽の一部です。

 

 

このロシアの19世紀バレエは、今では振り付けは違うかもしれませんが、ゲルギエフ指揮のマリンスキー劇場では、彼の功績により、最上のバレエ舞台と音楽が見て聞けます。

 

さとちゃんの知っているロシアがソヴィエトであった時代には、ボリショイ劇場が有名で、伝説のプリマドンナが大勢いました。

 

以下は伝説のプリマドンナ、アンナ・パブロワの白鳥の湖の瀕死の白鳥の場面です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=LXMmx_8oshU&list=PLGOj6BzkLK4ka5LCLgaVpaiPRhL0JavyM&index=4&t=0s

 

また、19世紀フランスでは、ドリーブ作曲のコッペリアのワルツなどフランスのバレも有名です。

 

YouTubeで検索すればチャイコフスキーの三大バレエなどいくらでもあります。中には全幕見れるというものもあり2時間を超えるものもあります。無数にあるのでご自分で検索してください。

 

さてロシアでは19世紀バレエの後、革新的なディアギレフ率いる20世紀バレエ団という団体でニジンスキーが振り付けて踊る、音楽はストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」などのバレエが登場してきます。指揮者のピエール・モントゥーが初演しましたが、この舞台の初演は不評でした。

革新的過ぎて、あまりにも時代的には天才ニジンスキーが、早すぎたといえるかもしれません。

もしこれが、1950年代の振り付けならすんなり受け入れられたと思います。

 

こうして20世紀に入り、最近ではベートーヴェンの作曲の交響曲第9番合唱付きの生演奏に、ご存知のように熊川哲也氏が振り付けしたバレエが登場したり、有名な「海賊」などは踊られており、新しい振り付けのものもあります。

 

さて18世紀の舞踊は見てきましたが、さて19世紀の舞踊は何かというとご存知のようにウィンナワルツで踊る、舞踊がヨーロッパやロシアでも爆発的に流行りました。一般庶民から裕福な人まで、ヨハン・シュトラウス・ファミリーによる生の室内楽団でヴァイオリンを弾きながらのワルツ王ヨハン・シュトラウス二世を中心とするワルツで踊り、現在のウィーンでも踊られています。

上流階級の子弟の社交界に初めて出る人たちのデヴュタントと呼ばれる若い人たち同士が踊る元旦でのニュー・イヤー・コンサートで名高いウィーン国立歌劇場での椅子を取り払い、その会場で踊る舞踏会でウィンナ・ワルツを生演奏で弾き、その両親も我が子を見守りつつ、踊り一夜を過ごします。

以下は、ウィーン国立歌劇場での2016年のデヴュタントの舞踏会の様子の映像です。ドイツ語のようです。

https://www.youtube.com/watch?v=JkZxqgbO-rc

 

上流階級でなくても、ウィーンの酒場、ホイリゲでは、ドイツの甘い白ワイン、モーゼルやライン・ワイン等を飲んで、少人数の楽師で、お年寄りの夫婦でも踊ることができます。みなウィーン子ならウィンナ・ワルツを踊れるのです。

 

以下はアメリカのスタンフォード大学でのウィンナ・ワルツで踊る映像です。オーケストラはありますが、弾きません。音楽はヨハン・シュトラウス二世の「芸術家の生活」でウィリー・ボスコフスキー指揮のウィーン・フィルと書いてありました。これは録音のものでしょう。

 

https://www.youtube.com/watch?v=tRTVoN95miM

 

今現在の日本では、舞踊といっても、映画シャル・ウィー・ダンスのようなタンゴを踊ったりする趣味の人がいれば、戦後すぐのグレン・ミラー楽団やベニーグッドマン楽団が、アメリカでは踊る音楽として、ビッグ・バンド・ジャズとして定着していました。もう今の若い人は、今のダンスがあるわけで、よくご存じでしょう。クラブで踊る音楽など多くの踊りがありますね。

 

三回にわたり、バレと舞踊を中世からルネサンス、バロック、19世紀、20世紀と見てきました。

 

簡単ながらここで、終わりとしたいと思います。なお、すべてYouTubeによる映像です。

スマホで見る場合は、ギガにお気を付けの上お楽しみください。

 

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ヨーロッパの中世・ルネサンス期の舞踊を見てみよう!

以前、ヨーロッパのバロック期の宮廷舞踊を見てみよう! の回でバロック期の17世紀から18世紀にかけての宮廷舞踊とフランス・バロック音楽におけるバレを見ました。

今回はもっとさかのぼって、その前のルネサンス期そしてその前の中世の舞踊を見てみましょう。

以下が、中世の舞踊です。中世の舞踊であることは、中世の舞曲である、エスタンピ、で踊っているのがわかります。中世の早い舞曲をエスタンピと呼び多くの舞曲があります。

https://www.youtube.com/watch?v=3DlA-3krzbE

他にも同じようなスタイルの舞曲エスタンピがあり、私の持っている録音にも、作曲者不詳の 王のエスタンピという呼び名の舞曲がありました。

次も中世の舞踊で、ここには、サルタレッロという舞曲で男女で踊っています。

時代は全く違いますが、19世紀のメンデルスゾーン作曲の交響曲第4番「イタリア」の第四楽章もサルタレッロの表記があります。

https://www.youtube.com/watch?v=PWMyb1UtlzE&start_radio=1&list=RDBXZrT4fMgFk

次はルネサンス音楽期の男女の舞踊です。ヴィオールを弾いている奏者やリコーダー等の奏者も見えます。中世の舞曲とは違うことは、音楽を聴けばわかります。

https://www.youtube.com/watch?v=EwkAMLCcC8c

次もルネサンス音楽期の舞踊です。ジョン・ダウランドのパヴァーヌ「流れよわが涙」の旋律による舞曲、ゆっくりした舞曲であるパヴァーヌと速い舞曲ガイアルドとがセットになっているのは、その当時の伝統です。ここで、ヴァイオリンが出てくるので、立って演奏しなければならない便宜上とも考えられますが、ダウランドの活躍したエリザベス朝のイギリス・ルネサンス期の音楽では、1603年にエリザベス1世の在位は終わっていますが、イギリス・ルネサンス音楽期は続き、もうイタリアでは、バロック音楽としての時代が始まろうとしていました。もうイタリアでは、ヴァイオリン、もちろんバロック・ヴァイオリンの製作は、始まっていました。ですから不思議ではないかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=BXZrT4fMgFk

バロック音楽を知っている方でも、中世・ルネサンス期の舞曲や舞踊を聴いたり見てみたことがないかもしれません。バロック音楽もよいですが、その前のルネサンス期の音楽、中世の音楽も西洋音楽史では、重要な要素を持っています。

この機会に少し触れてみるのもよいかもしれません。

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2018年12月16日 (日)

アルカンジェロ・コレッリのヴァイオリン・ソナタ作品5 ~アンドルー・マンゼの演奏を聴いて、そしてバロック音楽と一般のクラシック音楽との問題点~

コレッリの作品5の第一番から第六番までは、その時代にコレッリ伝による装飾の楽譜がありました。今ではそれも、コレッリのものではないと否定されているようです。

 

その昔、エドゥワルト・メルクスというヴァイオリニストが、アルヒーフ・レーベルにそのコレッリ伝の装飾を入れて録音した盤がありました。メルクスは、マンゼやシギスヴァルト・クイケンなどのような古楽奏法をしないバロック・ヴァイオリニストでしたが、録音では、最初装飾のない旋律を弾き、その後コレッリ伝という装飾をその通りに演奏しました、第六番までは。その後第七番からラ・フォリアの第十二番までには、そうしたコレッリ伝の装飾がなかったのでそのコレッリの弟子たちのデュボーグやジェミニアーニ等による後世の凝った装飾を代用したり、編曲したりした盤であり、コレッリの作品5を初めて、その当時の装飾のある演奏をある意味で、再現した録音でした。

 

マンゼの録音を聴いてみると、彼自身の装飾を主体にしていることがわかります。時々は、コレッリ伝の装飾を入れるところもありますが、彼自身の装飾で弾いているのがわかります。でもあざとい装飾や弾き方は、あまりありません。

そうした意味で、これからのバロック音楽演奏において、装飾といった問題は常にまとわりついてきます。

 

最初聴きだしたときに、メルクス盤のコレッリ伝の第一番から第六番の装飾に慣れていた私は、少々違和感があったのですが、聴き進むうちにこれが、マンゼの装飾そして演奏なのだと納得させられました。

 

ですから、バッハのヴァイオリンとオブリガード・チェンバロためのソナタのように、すべてバッハは、ヴァイオリンの装飾部分もチェンバロも右手も左手もすべて楽譜に書き込んでいるので、コレッリとは異なり、そうした問題はありません。

 

ですから、バッハのこのような作品は、楽譜と演奏がどの録音や演奏でも一致するために再現芸術の観点から、ハイドン以降と同じように同じ作品として他の演奏と比較できます。

シギスヴァルト・クイケンとレオンハルト盤や寺神戸亮氏盤や現代楽器のヘンリク・シェリングのヴァイオリンと現代のアンマー・チェンバロのヘルムート・ヴァルヒャ盤もすべて同じです。古楽器と現代楽器との楽器や奏法の違いはありますが。

 

ですから、バロック音楽での演奏では、コレッリの作品や他の作品でも装飾といった問題がからみ、その録音ごとに楽譜が変わる、演奏が違うというもので、再現芸術による解釈の違いということを超えてしまいます。

 

だからと言って、コレッリの作品5の昔の現代ヴァイオリンによる演奏では、未聴ではありますが、グリュミオーによる全く装飾のない演奏では、バロック音楽の演奏はバロック音楽期による演奏では、あり得ません。

 

何度も言っていますが、バロック音楽において楽譜はその骨格を示すに過ぎず、装飾音や装飾のない演奏は考えられません。

その点だけは、気をつけねばならないことだと思います。

 

ですから、マンゼ盤とメルクス盤が違うことについて、どちらが正当かはそれぞれの判断によります。

寺神戸亮氏盤による作品5の第七番から第十二番までの録音が、とある賞を授けられたこともありました。他のバロック・ヴァイオリニストのルシー・ファン・ダールの録音や今盛んな、エンリコ・オノフリによる録音等すべて、装飾によるもので楽譜が違っているのは不思議ではないのです。

 

それについてどれが正当的であるとは言えません。

間違えてはなりません。

その当時の良き趣味に基づく演奏であればどれもよいのです。

 

そこが、バロック音楽の面白いところでもあるのです。

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2018年12月11日 (火)

バロック・オーケストラのフランス、イタリア、ドイツ等のお国ぶりの音

楽器によって、演奏者によって現代ヴァイオリンの音色は違います。

現代ヴァイオリンに例えれば、ヤッシャ・ハイフェッツの弾くヴァイオリンは、ストラディヴァリウスのドルフィンという楽器ですが、実に渋い音色がします。

一方、渋い音では、前に、ヘンリク・シェリングというバッハの権威であるヴァイオリニストがいました。この人のヴァイオリンの音色も中低音は渋く、ハイフェッツの音色に似ていますが、高音域は、かなりきつく、突き刺さるような高音がでるときがあります。

では、アルトゥール・グリュミオーというモーツアルトのヴァイオリン協奏曲やヴァイオリン・ソナタで有名だった、ベルギーの音楽院出身の彼のヴァイオリンの音色は、きらきらと光り輝くような音色です。

では、昔のイタリアのイ・ムジチ合奏団のコンサート・マスターであった、ヴァイオリンのフェリックス・アーヨの音色は、イタリアを思わせる、赤い甘い音色でした。

一番特徴的な現代ヴァイオリンのソリストの音色の例を挙げましたが、このように現代楽器のヴァイオリンでもこんなに演奏者と楽器によって異なるのがわかると思います。

もちろん現代オーケストラでも、素のままの音では、パリ管弦楽団の音はフランス的な明るい音色ですが、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の素の音は、ドイツ的な黒い音です。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の素の音は、ウィーン的な明るくしかも歌い上げるときの弦は甘い輝かしい音色です。

こうした、お国ぶりによるオーケストラの素の音色の違いがありましたが、今では、訓練によって、ベルリン・フィルが、ウィーン・フィルの甘い音色を出したり、パリ管のような明解な明るい音色も出すことができる時代です。

これだけ素の音の音色が異なる超一流の現代オーケストラが数々あります。

楽器によって、演奏者によって、オーケストラによって音色が変わることが、クラシック音楽を聴く醍醐味であり、指揮者がどのように、素の音のままか若しくは、自分の色に染め上げるかによって音色が、変わっていく場合があります。

このように演奏者によってまたは、その現代ヴァイオリンが、どこの国のどのような楽器なのかによってイタリア的な音色やドイツ的音色やウィーン的音色やフランス的な音色等変わっていくのは当然のことでしょう。

またいつものように前置きが長くなってしまいました。ごめんなさい。

これは、当然バロック音楽演奏でも同じです。バロック音楽は、バロック・ヴァイオリンであって、19世紀に大きな音を出すために改造されたストラディヴァリ製作のストラディヴァリウスは、何億円もしますが、改造されていない、オリジナルのバロック・ヴァイオリンやそうした元のストラディヴァリ製作のバロック・ヴァイオリンなどのコピー楽器を使うのが、普通のこととなっています。

この場合もヴィヴァルディのヴァイオリン演奏の録音は当然のことながらあるわけがありませんが、その当時のヴェネツィアのピッチは相当に高かったのは、イタリアに残されているバロック・ヴァイオリンのピッチが高いことで如実にわかります。

そうしたヴァイオリンで弾くヴィヴァルディのバロック・オーケストラとバロック・ヴァイオリンでは、現代に近いピッチであって、輝かしいイタリア的な赤黒い音色です。実際には、超絶技巧のバロック・ヴァイオリンのソリストでもある、カルミニョーラのアンドレア・マルコン指揮のベニス・バロック・オーケストラもそうしたイタリア的な音色をだします。

では、フランスではどうでしょう。フランスのジャン=クロード・マルゴワールという指揮者がいますが、彼の指揮によるヘンデルの水上の音楽は、フランス人の団体であろう、ラ・グランド・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワによる演奏では、当時の演奏方法のイネガル奏法を用いて明解なフランス的な舞曲としてフランス風な粋なヘンデルを演奏している録音があります。

ドイツでは、前に記した、ベルリン古楽アカデミーのようにドイツ的な音色を持つバロック・オーケストラもあります。バロック・ヴァイオリンが、ドイツの当時のシュタイナーのオリジナル楽器なのかもしれません。

もうニコラウス・アーノンクールには触れませんが、そのバロック・オーケストラである日本表記で、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスは、ウィーンに伝わるウィーンの古楽器を使い演奏しているので歌い上げるときにウィーン的な甘い切ない音色もします。モンテヴェルディ作曲のポッペアの戴冠では、オットーネが、ポッペアに語る思いをウィーン・コンツェントゥス・ムジクスは、甘く切なく歌い上げていきます。

このように例を挙げると枚挙にいとまがありません。

でもバロック・オーケストラも現代オーケストラと同様にそのお国ぶりによって、音色も変わっていきます。もうバロック・オーケストラは、貧弱なアマチュアチックな演奏から変わり、一流のバロック・オーケストラが、数々創設されていて、現代オーケストラ同様、テクニックに不満を持つようなことはないようになりました。

時代は変わり、バロック音楽も新しい方向へ向かい始めました。

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2018年12月 6日 (木)

ヨーロッパのバロック期の宮廷舞踊を見てみよう!

ここ一か月ばかり、YouTubeでヨーロッパの舞踊というものを、映像で見て、非常に興味深く楽しみました。

 

古楽情報誌「アントレ」は、もうすぐ廃刊となりますが、それによるとバロック期の舞曲に合わせた宮廷舞踊というものがあり、その当時のドレスを着て、その当時の雅なスタイルで舞踏会のように踊るための教室が日本にもあるそうです。

 

そうしたものの存在は知っていましたが、どのような舞踊なのか見たことはありませんでした。

YouTubeでは、外国人がその当時の衣装を着てバロック期の舞踏会の再現としての映像がありました。

 

ヘンデルの作品「水上の音楽」で当時の衣装とかつらをかぶり演奏しているバロック・オーケストラで、かつらとその当時のドレスの衣装をまとった多くの男性と女性の宮廷舞踊が見られます。

パート1からパート8までありますので、全部見たい方は、「すべて再生」をクリックしてもいいし、試しに見たい方は、パート8だけでも見ると面白いと思います。いずれもYouTubeです。

https://www.youtube.com/results?search_query=english+baroque+festival

 

 

 

 

舞踊を芸術に高めたのは、フランスのブルボン王朝期のルイ14世で、アカデミーを作り、フランス独自の芸術として、バレを作りました。17世紀から18世紀にかけてのことでした。

映画「王は踊る」でもご存知の通り、イタリア人である、舞踊家であり、作曲家であった、ジャン・バティスト・リュリは、フランスに渡り、アカデミーにも尽力し、バレを創造したことだと思います。

 

リュリに傾倒していた、ルイ14世は、若い時には太陽の衣装でバレを踊ったことでも太陽王とよばれましたが、若い時のコメディ・バレでもその後のトラジディ・リリク(抒情悲劇)でもパッサカーユやシャコンヌでは、芸術的なバレは不可欠なものでした。

 

リュリの作品でファエトンという作品があります。その盛り上がる場所であるシャコンヌの場面でのバレは以下をクリックするとその当時の衣装での男性のバレが見ることができます。ファエトンのシャコンヌとして当時人気があり有名なのでクラヴサンへの編曲もあります。

同じくYouTubeです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=EVM0lpxANEg&index=3&list=RD8f9qxMvbfcs

 

 

また、ルイ14世のための最後のリュリの作品であるアルミードのパッサカーユの部分で当時の衣装で女性の踊るバレが見られます。こちらもファエトン同様に、有名なパッサカーユで、クラヴサン用に編曲されて、あのマルタンも弾いている映像も、YouTubeにもあります。

同様以下をクリックしてください。YouTubeです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=mVnksxk5gyE

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古楽の楽しみ~その案内の方々~

古楽の楽しみで、関根敏子氏の案内の~フランソワ・クープランの作品を中心に~というフランスのバロック音楽の回が終わりました。

 

今朝は、鈴木優人氏の案内による、バッハの教会カンタータの62番「来たれ、異教徒の救い主よ」です。昔のバッハ作品番号、BWVでも62です。教会カンタータのバッハ作品では、まず、BWV1が、教会カンタータの1番です。「暁の星はいと美しきかな」です。(角倉一郎著 バッハ 音楽之友社参照)BWVでは、最初に教会カンタータの作品をすべて載せているので、BWV1からBWV200「われ、かの名を告げん(断片)」までは、BWVの番号と教会カンタータの番号が一致します。

 

来週の月曜日からの古楽の楽しみは、今谷和徳氏の案内による、ヘンデルの回です。今谷氏は、もうLP時代から、古楽の解説をされており、多くの古楽のライナー・ノートの解説だけでなく、著書もあり、古楽研究の学者で、様々な大学で教えておられます。

月曜日から、ヘンデルのローマ時代の作曲作品(1)から始まります。

 

美しいヘンデルの音楽はよいですね。

 

確かヘンデルは、ローマで、アルカンジェロ・コレッリと会っています。

ヘンデルののちの合奏協奏曲作品3や作品6は、コレッリの形式の影響を受けていると思います。

 

ナポリでは、のちのヘンデルのイタリア・オペラやオラトリオでのレシタテイーボとアレッサンドロ・スカルラッティによるダカーポ・アリアの影響を受け、だいたいのバッハの教会カンタータと同じくレシタテイーボとダカーポ・アリアで作品が成り立っています。

 

来週月曜日からの古楽の楽しみ、ヘンデルの回もなるべく聴いていきたいと思います。

 

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2018年11月29日 (木)

古楽の楽しみ~フランソワ・クープランの音楽を中心に~ (18)

その昔、レコードアカデミー賞音楽史部門で評価された、ジョルディ・サヴァールのマラン・マレーのヴィオール作品録音の5枚組CDがありました。

結局、全部は手に入れられませんでしたが、第五巻の「膀胱切開手術の図」を含む第五巻だけは買いました。

全部欲しかったのはやまやまですが。

しかし、フランソワ・クープランのヴィオール曲集というものがあるのですね。

クラヴサン作品ばかりだと思っていたのですが、なかなか、マレーとは違いもあるし、様々な、録音があって驚きました。

古楽の世界は、様々な研究発見や録音の成果による研究が進んで、驚くばかりです。

やはりこれからは、バロック音楽が、昔よりも少しずつ、市民権を得ていくと思います。

フランソワ・クープラン作曲「パッサカリアあるいはシャコンヌ」は、初めて聴いた音楽です。

でもよい作品ですね。

NHK発表によるご案内を付記します。

ご案内:関根敏子/マレーのヴィオール曲集第5巻から、その3年後に出版されたフランソワ・クープランのヴィオール曲集から、それぞれお送りします。

「ヴィオール曲集 第5巻 組曲 ホ短調から 前奏曲、サラバンド」
マレー:作曲
(ヴィオール)ジョルディ・サヴァール、(クラヴサン)トン・コープマン、(テオルボ)ホプキンソン・スミス
423秒)
ALIA VOX AVSA 9872

「ヴィオール曲集 組曲第1番 ホ短調から 前奏曲、アルマンド」
フランソワ・クープラン:作曲
(ヴィオール)ヴィーラント・クイケン、(ヴィオール)上村(うえむら)かおり、(クラヴサン)ロベール・コーネン
612秒)
ACCENT ACC10088

「ヴィオール曲集 組曲第1番 ホ短調から クラント、サラバンド、ガヴォット、ジーグ」
フランソワ・クープラン:作曲
(ヴィオール)平尾雅子(ひらお まさこ)、(クラヴサン)アリーン・ジルベライシュ、(リュート)坂本龍右(さかもと りょうすけ)
1015秒)
ALM RECORDS ALCD1163

「ヴィオール曲集 組曲第1番 ホ短調から「パッサカリアあるいはシャコンヌ」」
フランソワ・クープラン:作曲
(ヴィオール)ロレンツ・ドゥフトシュミット、(ヴィオール)ウルリケ・ベッカー、(クラヴサン)ボプ・ファン・アスペレン
505秒)
Pan Classics 10174

「ヴィオール曲集 組曲第2番 イ長調から 前奏曲、フュゲット」
フランソワ・クープラン:作曲
(ヴィオール)酒井淳(さかい あつし)、(ヴィオール)マリオン・マルティノー、(クラヴサン)クリストフ・ルセ
525秒)
Aparte AP 166

「ヴィオール曲集 組曲第2番 イ長調から「葬儀」」
フランソワ・クープラン:作曲
(ヴィオール)酒井淳、(ヴィオール)マリオン・マルティノー、(クラヴサン)クリストフ・ルセ
653秒)
Aparte AP 166

「ヴィオール曲集 組曲第2番 イ長調から「白いシャツ」」
フランソワ・クープラン:作曲
(ヴィオール)酒井淳、(ヴィオール)マリオン・マルティノー、(クラヴサン)クリストフ・ルセ
504秒)
Aparte AP 166

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2018年11月28日 (水)

古楽の楽しみ フランソワ・クープランの作品を中心に(17)

今朝の古楽の楽しみでは、フランソワ・クープランの作品を中心にということで、クラヴサンの曲等がかかりました。

 

かつて、クリストフ・ルセは、フランソワ・クープランのクラヴサン作品の全集を録音しました。

 

その前の時代には、ローランス・ブーレイが、全集の録音をしました。

 

ルセは、マルタンとは違い、もっとすっきりした、クープラン像を魅せてくれています。

 

トウキョウ・バロック・トリオでは、クリストフ・ルセがクラヴサン、上村かおり氏がヴィオラ・ダ・ガンバ、寺神戸亮氏が、バロック・ヴァイオリンでした。

 

オリヴィエ・ボーモンのクラヴサン演奏もよいですね。

 

クラヴサン音楽の演奏は、すぐれた演奏者の演奏もよいですが、楽器が変わるごとに新しい調べを聴くこともできるという点も興味深いですね。

 

現在放送中を聞いています。古楽好きの皆さん、NHK FMの古楽の楽しみ、聴いていますか。

 

NHK 発表のご案内を付記します。

 

 

 

ご案内:関根敏子/フランソワ・クープランが62歳で発表した「クラヴサン曲集第4巻」から、作曲者の人間関係や、当時の宮廷文化を思わせる作品の数々をお送りします。

「クラヴサン曲集 第4巻 第20組曲から「王妃マリー」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)クリストフ・ルセ
303秒)
Harmonia mundi HMX 2901445.46

「クラヴサン曲集 第4巻 第20組曲から「クルイイあるいはクープリネット」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)クリストフ・ルセ、(ヴィオール)上村かおり
412秒)
Harmonia mundi HMX 2901445.46

「クラヴサン曲集 第4巻 第21組曲から「クープラン」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)クリストフ・ルセ
430秒)
Harmonia mundi HMX 2901445.46

「クラヴサン曲集 第4巻 第22組曲から「うなぎ」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)オリヴィエ・ボーモン
258秒)
Warner Music ERATO 2292-45824-2

「クラヴサン曲集 第4巻 第22組曲から「交差するメヌエット」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)オリヴィエ・ボーモン
203秒)
Warner Music ERATO 2292-45824-2

「クラヴサン曲集 第4巻 第22組曲から「手品」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)オリヴィエ・ボーモン
221秒)
Warner Music ERATO 2292-45824-2

「クラヴサン曲集 第4巻 第27組曲から「芥子(けし)」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)フレデリック・アース
528秒)
Alpha ALPHA173

「クラヴサン曲集 第4巻 第27組曲から「中国人」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)フレデリック・アース
313秒)
Alpha ALPHA173

「クラヴサン曲集 第4巻 第23組曲から「編み物をする女たち」」
フランソワ・クープラン:作曲
(クラヴサン)オリヴィエ・ボーモン
219秒)
Warner Music ERATO 2292-45824-2

「新しいクラヴサン曲集から「編み物」」
ラモー:作曲
(クラヴサン)ピーテル・ヤン・ベルデル
216秒)
Brilliant BRILLIANT 95250/24

「新しいクラヴサン曲集から「エンハーモニック」」
ラモー:作曲
(クラヴサン)三和陸子
621秒)
Waon Records WAON CD-230

「新しいクラヴサン曲集から「めんどり」」
ラモー:作曲
(クラヴサン)ウィリアム・クリスティ
510秒)
KING Records KKCC-9

 

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2018年11月26日 (月)

フランソワ・クープランの音楽を中心に(15)古楽の楽しみ

なんとも懐かしい、フランソワ・クープランの諸国の人々です。

その昔、諸国の人々の全曲のLP を買いました。テレフンケン・レーベルでした。

ちなみにアムステルダム四重奏団は、ブリュッヘンとバロック・ヴァイオリンのヤープ・シュレーダーとチェロはアンナー・ビルスマ、チェンバロはグスタフ・レオンハルトです。

クアドロ・アムステルダム(アムステルダム四重奏団)のような演奏しかなく、今、放送中のジョルディ・サヴァールのエスペリオンXXのような、バロック・ヴァイオリンの音は聴けませんでした。

 

エスペリオンXXのような素晴らしい録音が今はあります。

フランソワ・クープランの諸国の人々の録音も、素晴らしい録音があり、うれしい限りです。

 

しかし、エスペリオンXXは、良いですね。

 

もう様々な団体による録音があります。

クアドロ・アムステルダムの録音とは、隔世の感があります。

以下、NHKの案内を付記します。

 

 

 

 

 

 

 

ご案内:関根敏子/今週は、前回に引き続き、生誕350年のフランソワ・クープランの音楽をご紹介します。1日目は1726年に出版した曲集「諸国の人々」から

「「諸国の人々」フランス人から ソナード」
フランソワ・クープラン:作曲
(合奏)クアドロ・アムステルダム
625秒)
TELDEC WPCS-4201/2

「「諸国の人々」スペイン人から アルマンド、クラント、第2クラント、サラバンド、ジーグ・ルレ」
フランソワ・クープラン:作曲
(合奏)エスペリオンXX(にじゅう)、(指揮)ジョルディ・サヴァール
1151秒)
ASTREE E7700

「「諸国の人々」スペイン人から ガヴォット、ロンドー、ブーレとドゥーブル、パッサカリア」
フランソワ・クープラン:作曲
(合奏)エスペリオンXX、(指揮)ジョルディ・サヴァール
1138秒)
ASTREE E7700

「「諸国の人々」ピエモンテの人々から ソナード」
フランソワ・クープラン:作曲
(合奏)ラ・サンフォニー・デュ・マレー、(指揮)ユーゴ・レーヌ
818秒)
Musique A La Chabotterie 605018

「「諸国の人々」ピエモンテの人々から クラント、ロンドー、ジーグ」
フランソワ・クープラン:作曲
(合奏)ムジカ・アド・レーヌム、(指揮)ジェド・ウェンツ
529秒)
BRILLIANT CLASSICS BRL92178

 

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