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2018年4月27日 (金)

ドヴォルザークのスラヴ舞曲の聴き比べ~ターリヒ、アンチェル、ノイマン、クーベリック、マーカルとチェコ・フィル~

ここのところ、今の指揮者マーカルがチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を振った録音が、昔のチェコ・フィルのオーケストラのように、精妙で透明な響きを魅せていると評判です。

チェコ・フィルの昔の響きに戻ったとのことです。

 

ターリヒ指揮チェコ・フィルのスラヴ舞曲は、これも深いもので音楽的には、表情付けもありますが、なかなかに味わいのある演奏です。オーケストラのチェコ・フィルも昔の音で精妙です。1950年の録音です。

 

アンチェル指揮のチェコ・フィルも伝統的にターリヒの影響もあるのでしょうか、精妙でしかも音楽的に深い演奏です。1955年録音です。

 

さてそのあとの、ヴァーツラフ・ノイマン指揮のチェコ・フィルのスラヴ舞曲はどうでしょうか。

1982年にノイマン・チェコ・フィルの演奏会を聴きに行った覚えがありました。

ドヴォルザークの交響曲第8番イギリスだったような気がします。チェコ・フィルの弦は、滑らかな、いぶし銀の一糸乱れぬ演奏で弦についての強力なしなやかな演奏を覚えています。精妙、透明ではなく、音色的には、暖かい歌う性質をもった非常にテクニックを持ったものです。

スラヴ舞曲の第一集を持っていますが、音楽的には全者の二人よりも深くはないかもしれませんが 、非常に強力なオーケストラでした。ここで、チェコ・フィルの音は変わったのです。

まだ、ソ連と欧米諸国との対立であったその当時、東の共産圏にあった東欧のチェコ・フィルとノイマンとのコンビは一つの良き時期だったと思います。

 

冷戦が終わり、1989年にベルリンの壁が崩され、自由化したソ連や東欧諸国チェコ・スロヴァキアは、独立して、チェコ・フィルもチェコ・フィルとスロヴァキア・フィルとに別れてしまい、ノイマンの時代はおわりました。

 

そうした、そのずっと後、チェコ・フィルをターリヒやアンチェルの時代の音に変えたのが、指揮者のマーカルでした。

 

チェコが、ソ連がなくなり、共産圏から離脱してから、指揮者の亡命していたラファエル・クーベリックが、直後にチェコ・フィルを振りスメタナの連作交響詩、モルダウを含む、わが祖国を演奏したことを思い出す方もいるかもしれません。

 

このクーベリック指揮によるバイエルン放送交響楽団によるスラヴ舞曲も良い演奏です。第一集第二集とありますが、弦が透明な響きのバイエルン放送交響楽団も深い演奏ですが、あまり表情付けはなく、精妙な演奏であり、美しい現代的な演奏と言えるでしょう。

 

クーベリックの指揮バイエルン放送交響楽団によるモーツァルトの6大交響曲のスタジオ録音も非常にアンサンブルのバランスの取れた非常に精妙な美しい演奏でした。

 

なんとなく、スラヴ舞曲で、様々な録音を聴いてみた次第です。

 

皆さんはどう思われますか。

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