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2016年3月14日 (月)

ウラディ-ミル・ホロヴィッツのピアノの弾き方と仲道郁代氏の弾き方~ピアノのブゾーニ派とロシア流派~

もうみなさん、ご存知の方もあるかもしれません。20世紀の大ピアニスト、ホロヴィッツ。この人は、ロシアからのソヴィエトの革命勃発時の20世紀初頭に、アメリカに移住したピアニストで大変なテクニックを持つヴィルトオーゾでした。

そのピアノの音は、タンタンと音自身が、跳ねるような独特な立った音で、1950年代のRCA録音が、そのサーカス性ともいえる、物凄いモノラル録音が残されています。

 

その演奏解釈は、抒情的部分は、今でもショパンを、聴いていて違和感もなく、感情移入たっぷりですが、的確に弾かれています。それが、フォルテ(F)やフォルティシモ(FF)の部分では、1950年代の彼は、ピアノが壊れんばかりの激しく、破壊的な演奏を1950年代には、カーネギー・ホールでもしており、モノラル録音であっても、その抒情的部分と激情的部分による落差の激しい演奏解釈でした。

 

音を聴くと独特のホロヴィッツ特有のピアノ・タッチによる音色で、これまでにマネする演奏家が、往々にしてありまが、敵うわけがありません。

 

さて日本にも2回、かなり高齢になって、来日していますし、アメリカのホワイトハウスでの演奏会なども彼の指の動きが如実に見て取れます。

 

ホロヴィッツは、指を曲げずに水平にピアノの鍵盤を叩いていきます。こんな指を酷使するような弾き方を長年していると、まず指に負担がかかりすぎて、長い演奏家人生を続けることは不可能です。

 

一方、イタリア派のブゾーニ派のミケランジェリ、ポリーニは、卵型に手を持っていき、指をその手の中で、無理なく弾いているので、非常に音の立ったピアノ・タッチによる音が出ます。楽譜に忠実に弾くにはまた、日本でも大部分の人はこうした弾き方をしています。

二人ともに20世紀の奇跡ともいえる、大ピアニストでした。

 

ところが、ホロヴィッツは、この二人と同じ世界最高峰の技量を持つ、大ピアニストですが、そのピアノ鍵盤を見ると、ブゾーニ派とは違い、指が鍵盤を蛇のように動き回るスタイルです。

まるで見ていると、どこかで、ミス・タッチが、ありそうな気がしますが、決してブゾーニ派の前述の二人同様に、ミス・タッチなど微塵もありません。

まるでどこかで、演奏が破綻してしまいそうな、素人目にはそう見えるのですが、絶対に音をこぼすことはありません。

 

ホロヴィッツは、ロシア出身で、キエフ音楽院出身です。ロシア流の弾き方をマスターしたのでしょう。

 

 ところで、仲道郁代氏という日本のピアニストがいます。よく、他の人のブログでも、ピアノの鍵盤を弾く両手を見ると、一応に「変な弾き方!」と言う人がいます。私も不思議な弾き方だと思っていました。

 

どこかで、見たことのあるような弾き方、そうです。ロシア流の弾き方特にホロヴィッツの弾き方に酷似しています。

よくこんな弾き方で、ミス・タッチを連発することもなく、弾けるのか、不思議です。

 

でも、この人の演奏は、ロシア流の弾き方を、基本にしているのだろうと思います。

小さな頃より演奏していますから、どこでその流派を身に付けたのかは、わかりませんが、こうした弾き方は、変な弾き方と片付けるのではなく、必ずその流派の弾き方、演奏というものは、今でも厳然としてあり、その師によって弟子は決まってしまうのです。

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コメント

かわむらさん
ご投稿ありがとうございました。
他の方で、異論を唱える方もおりましょうが、さとちゃんはそのように、判断しましたので、記事にしました。
ミケランジェリとホロヴィッツの弾く手の動きを見ると全く違うことに驚くはずです。
何かの機会でご確認ください。
ありがとうございました。

投稿: さとちゃん | 2017年8月16日 (水) 23:16

クラシック音楽は好きなほうですが、このページ記事は私の全然知らないことなので参考になります。

投稿: かわむら ひさを | 2017年8月15日 (火) 17:34

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