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2015年5月10日 (日)

ワーグナーの作品とナチス~女性の男性への自己犠牲~

ワーグナーの作品について、一部の女性のクラシック音楽のファンでは、第二次世界大戦とナチスによる、ワーグナー作品への傾倒やアングロ・サクソン民族優位によるユダヤ人虐殺という悲惨な時代を思い浮かべるでありましょう。

ユダヤ人虐殺については、完全に、国際法上の戦争の域を脱して、国家犯罪といえるでしょう。

確かに、イスラエルでは、今でも、ワーグナーの作品を演奏会で取り上げると、顰蹙をかうことはあります。

10年以上前ですか、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートも振った、インドの指揮者、ズービン・メータでさえも、ワーグナー作品を、イスラエルで演奏会の演目に加えることを、問題視する人も確かにいます。

一方、男性の中では、その男性的なワーグナーの作品に、浸りきって、快感を覚える、ワグネリアンという呼称を持つ、ワーグナー好きもいます。

私もいわゆる、一時期、ワーグナーの作品にまた、管弦楽曲に、惹かれた時期もありました。

さまざまな、ブログの中で、クナパーツブッシュのワーグナーの作品を揶揄する方もいるでしょう。

でも、このクナッパーツブッシュという指揮者は、ワーグナーを振らせると不思議な魅力があるのは否定できません。

モノラルながら、その迫力、細かさ同様、興味深さは、ワーグナーの作品の一時代を示しているでしょう。

でも、ワーグナーの作品への、資金調達は、19世紀のバイエルン王国のルートヴィヒ国王です。

過去ログを読んでいただけると、幸いです。

夏のワーグナー祭りである、バイエルン祝祭劇場をつくらせたのも、前に述べたように、ルートヴィッヒという、ヴィスコンティ監督の映画に詳しいでしょう。

タンホイザーしろ、性的不道徳な作品もありますが、リヒャルト・ワーグナーという作曲家としての作品への、究極の主題とは、女性の男性への自己犠牲により亡くなっていくという、女性の男性への献身的な愛というものが、すべての作品の中で濃厚です。

すべてが、愛の物語であることは、確かです。

ワーグナーの作品が出来たのは、19世紀なので、悪用したのは、20世紀のドイツのナチスであって、作曲者、ワーグナーに罪はないのです。

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コメント

ご投稿ありがとうございます。このブログの書き手、さとちゃんです。
アメリカの1%の経済的富裕層である者たちが、この世界を手中しているとのご意見がありました。わたしもそうしたことはあり得るとは言えますが、はっきりしたことは、一般人には、わからないようになっていると思います。
実際にこの日本という国は、石原慎太郎氏が、かつて、発言したことに、この日本という国は、そして日本人というものは、ただ、我欲に取りつかれた拝金主義だと言っています。
なるほど、銀行の預金通帳の数字を信仰するもの さんが、言われる通りだと私も思います。日々の生活に追われ、アベノミクスで恩恵を受けるのは、たった一割の大企業や官僚のボーナスや給与が上がることだけです。
いつ、リストラされるかわからない、12時間労働の企業のサービス残業のサラリーマンやすでに大学を出た時点で、就職できないならば、ワーキング・プアとなる現実。
私だって、いつワーキング・プアに落ちるかはわかりません。
アジアという隣国に侵略されるかもしれない現実の中で、戦争法案を廃止せよというわけのわからない平和にぼけているかわからない野党の議員たち。

少女が、身を売って、友達が着ている、Tシャツを買う金に使い、コイン・ロッカーに二、三百万ためておいている小学生などがいる国は、日本だけだと石原慎太郎氏も言っています。
政治、外交、経済、宗教戦争など、今現実の世界を見ると、頭を抱えたくなる現実もあります。
もちろん、芸術の世界も政治や外交や経済というものから、無縁でもないともいえるでしょう。
さとちゃんも、まえは、政治・外交・経済や宗教というものについて、考えたことをこのブログに書いていたこともありました。
ただ、パーティの場で、政治と宗教の話は、タブーであることは、外国では常識となっています。
そこで、私は、こうした問題については、思想の問題でもあるし、芸術に関してのみのブログにしようと考えて、今に至っています。
リヒャルト・ワーグナーのニーベルンクの指輪からのラインの黄金との日本経済との比喩は面白く、拝読しました。

投稿: さとちゃん | 2016年2月19日 (金) 20:57

 ワーグナーの反ユダヤ主義に対して一言。今の世界を動かしているのは、巷では世界の富を独占している人々とは、アメリカの一%の人々が富を支配して、その富の力によって、国際金融資本主義によって、ワンワールドを作ろうとしているという話があります。その姿は、まさにニーベルングの指環のラインの黄金の魔力の力です。日本人は、ワーグナーのことについて述べる時に、反ユダヤ主義を批判しますが、現在の世界がどのような金融勢力によって動かされているのか、日本人はあまりに無知であると思います。ワーグナーがリングで警告してきたことは、すでに現実化しているのです。それ故に反対に、現在の日本人とは、ワーグナーがリングを通して警告してきたラインの黄金・国際金融資本主義に対する警告の声を反対に、無視黙殺する人間達のように思われてなりません。つまりエコノミック・アニマルの日本人、金融奴隷の日本人であり、ワーグナーの警告を無視して拝金主義の思想と行動を、日本人は尊重しているように思えます。そしてその姿とは、拝金主義であり、宗教と芸術を否定する国民が日本人の正体であるということ意味します。ラインの黄金の魔力に毒された人間が、実は日本人なのです。多くの日本の知識人は、だれもがこの一%の支配者達のことを無視して、いたずらに過去のたわごとを繰り返しているにすぎません。日本の経済でさえ、TPPでどうなるか、わからない危機的時代に今の世界がどのような勢力によって動かされているのか、何も認識しないで、平然と過去の解釈を繰り返している姿をみると驚きます。これから金融奴隷になるかもしれない日本人には、ワーグナーの警告は何一つ通じないエコノミック・アニマルなのでしょう。何も認識できないで、ただ過去の解釈を繰り返しているだけで、すでに金融資本主義によって格差社会が生まれて、それによって個人家族社会が崩壊するかもしれないのに、その原因の実体がとこにあるのか、思考しょうとしてない世界で一番愚かで馬鹿な民族である現在の日本人。

投稿: 銀行の預金通帳の数字を信仰するもの | 2016年2月18日 (木) 19:51

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