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2012年7月30日 (月)

NHK BS プレミアム プレミアムシアター ウィーン・フォルクスオーパー日本公演 喜歌劇「メリー・ウィドー」レハール作曲 7月30日(月)【29日(日)深夜】午前0時30分~午前6時

ウィーン・フォルクスオーパー日本公演、なかなか、楽しめるものであって、「メリー・ウィドー」(陽気な未亡人 英語訳)(本編ドイツ語)豪華な舞台でのエンターティメントは、楽しいひとときを過ごさせてくれました。

思い起こせば、1970年代、さとちゃんは、中学、高校時代にNHK教育やFMで、たびたび日本公演をしてくれた、フォルクス・オーパーの放送を見たものでした。

その頃の、メリー・ウィドーの舞台は、ハンナ・グラヴァリ夫人が、ジークリット・マルティッケ、ダニロヴィッチ伯爵は、ペーター・ミニッヒだったような気がします。

 そして、フレンチ・カンカンでは、あのメラニー・ホリディが、第三幕でのカンカンを踊ったものでした。

今日の放送では、三幕構成を二部構成となっての演出には、驚きました。

大人のエンターティメントである、夢の世界のオペレッタは、数々の多くの演目がありますが、このメリー・ウィドーも例にもれず、楽しい夢の世界を形作っていますね。

あの1970年代での演出とは異なり、もっとソフィスティケートされ、モダンな印象を持つ舞台衣装、舞台演出でした。

台詞や構成も全く、1970年代でのものとは、異なっているものの、最上のエンターティメントのレヴェルといえましょう。

歌手も、1970年代と比べ割と声量もあり、安定しています。ヴァランシエンヌのユリア・コッチーも良かったし、
ハンナ・グラヴァリ夫人のアンネッテ・ダッシュは、平民の出との演出から、少々大胆な、少々下卑たところも最初は見せる演出で、最後のダニロに求婚されるところでは、本当に長いキスをしていたことは、普通のオペラやオペレッタでもあまりありませんが、感極まったのかもしれません。

ポンテヴェドロ公国の外交官、ダニロ・ダニロヴィチ伯爵役のダニエル・シュムッツハルトも割と安定した歌唱だったと思います。

この指揮のエンリコ・ドヴィコもなかなか巧く、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団をウィーン的に鳴らし、緩急の妙を見せてくれました。

1970年代には、歌手や管弦楽が、オペラに比べ見劣りがしたのですが、今回の日本公演を見ると、昔との細かいところでの台詞も違い、歌唱も管弦楽もなかなか楽しませてくれる良質のものといえるでしょう。また今までの三幕ものとは違う構成が、今回の公演での現代21世紀の新しさともいえましょう。

さとちゃんは、EMI盤のグラヴァリ夫人が、エリザベート・シュワルツコップ、ダニロが、エーヴェルハルト・ヴェヒター、カミーユが、ニコライ・ゲッダ、指揮ロヴロ・フォン・マタチッチ、フィルハーモニア管弦楽団の懐かしい昔からの名盤ですが、これを、LP時代から聴き、CDでも聴いていることは、前にも書いたかもしれません。

 

今回の演出では、ポンテヴェドロ公国の銀行家ダーゴベルト・グラヴァリが亡くなり、未亡人となったハンナ・グラヴァリ夫人の方が、気が強く、かえってお相手のダニロヴィッチ伯爵の方が、あれこれ文句は言いつつも、彼女にひかれている様子も見え、資産家の未亡人のハンナの方が、強気なのが、シュワルツコップ盤のしとやかな、でも賢い女性像とは違い、現代的なのかもしれません。

なかなか、楽しませてくれる極上のエンターティメントだったといえるでしょう。

5月の日本公演の録画でした。

引き続き、参考のためNHKのホーム・ページに準拠する、出演者等を書いておきます。

ウィーン・フォルクスオーパー日本公演
 喜歌劇「メリー・ウィドー」
 (前半)0:30:001:47:00
 (後半)1:48:002:57:30

<演 目>
喜歌劇「メリー・ウィドー」
(フランツ・レハール作曲)
(※
本来三幕のオペレッタだが、今回は二部制の演出)

<出 演>
ミルコ・ツェータ男爵:クルト・シュライプマイヤー
ヴァランシエンヌ:ユリア・コッチー
ハンナ・グラヴァリ:アンネッテ・ダッシュ
ダニロ・ダニロヴィチ伯爵:ダニエル・シュムッツハルト
カミーユ・ド・ロシヨン:メルツァード・モンタゼーリ
カスカーダ子爵:ミヒャエル・ハヴリチェク
ラウル・ド・サン・ブリオッシュ:カール・ミヒャエル・エブナー
ボグダノヴィチ:ヨアヒム・モーザー
シルヴィアーヌ:リディア・ペスキ
クロモフ:マルティン・ヴィンクラー
オルガ:ベアーテ・リッター
プリチッチ:フランツ・ズーラーダ
プラスコヴィア:アレクサンドラ・クルーゼ
ニェーグシュ:ロベルト・マイヤー ほか

<演 奏>
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
ウィーン・フォルクスオーパー合唱団

<指 揮>
エンリコ・ドヴィコ 

<バレエ>
ウィーン国立バレエ団

<台 本>
ヴィクトール・レオン、レオ・シュタイン

<演出・美術>
マルコ・アルトゥーロ・マレッリ

<演出補>
エンリコ・デ・フェオ

<衣 装>
ダグマール・ニーフィント

<振 付>
レナート・ツァネラ

<合唱指導>
トーマス・ベトヒャー

<字 幕>
岩下久美子

収録:201252426
東京文化会館

 

 

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コメント

ウイーンフォルクスオーパー日本公演(1982、6、27)録画を昨日も楽しみました。33年前VTRで録画し今日まで幾度となく再生視聴したため画像はかなり鮮明さを欠いていますが、歌手の歌声はまだまだ大丈夫です。ペーター・ミニッヒや特にジークリート・マルティケは何度聞いても素晴らしいもので、「どーも、どーも」や「原・辰徳」は毎回笑ってしまいます。メラニー・ホリデェーのアンコールに答えてのカンカンは圧巻です。現在はDVDに再録画し楽しんでいます。33年間この公演を超えるものに出会ったことがありません。
メラニー・ホリデェーは数年前に当地での公演で・マルティケはBSで放映されたあるオペラのなかでチラッと姿を見かけ時間の経過を小生の年齢経過に重ねて感じた次第です。このDVDは、収蔵している多数のディスクの中でも最高に大切なものとなっています。


投稿: 古賀明 | 2015年4月18日 (土) 16:26

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