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2007年5月30日 (水)

 ミケランジェリのベートーヴェン ピアノ協奏曲集

実際にこの仕事は、本当かどうかはわかりませんが、カルロス・クライバーが,指揮をするという噂がありましたが、どこまで本当かはわかりません。
 実際に、ウィーン交響楽団、指揮、ジュリーニの指揮だから、ある程度まとまった形として、全集を纏められたのでしょう。
実際に一番、最初の録音である、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番では、表立って、ヴィルトオーゾ性を確認させる内容ではないにしろ、ミケランジェリの彼らしい、奇抜な演奏です。普通に聞いてみれば、普通の演奏でしょうが、よく聴いてみると、彼らしい、演奏に徹した、ミケランジェリによる、ベートーヴェンだと納得がいきます。感情表現よりも実に音色を大事にしています。
かつてのこの録音に対する、レコード芸術の評価は、特選にはなりませんでした。私が、この演奏に接したときの驚きは今でも覚えています。
大体において、ミケランジェリの演奏については、孤高な、演奏としかいいようのないものでした。ただ、拝聴できればそれでいいという、20世紀のピアニズムの神様でした。
彼自身の解釈は、一説にはそういう音を出すための、独自なピアニズムに基づくものであって、彼自身の解釈ではないとの意見もあります。
 一方で、このピアニズムは、彼自身だからこそできた、ピアニズムだと表現するひともあります。もう亡くなってしまい、奇人であったミケランジェリにそうした演奏についての意見が、彼自身の意見として残されたものはありません。演奏から類推するしかないのです。
また、付け加えることとして、ポリーニやミケランジェリにしろ、映像を見ると分かりますが、必ず、手が卵型の演奏をしています。多くの中堅のピアニストはいますが、テクニックがあるといわれる、そうした演奏家の演奏を見るとそれが分かると思います。

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