2017年9月24日 (日)

指揮者トスカニーニの音楽~感情移入を避けるその音楽づくり~

昔、トスカニーニという指揮者がいたのは、みなさんご存知だろうと思います。

恣意的な演奏を避けて、感情移入せずにクラシック音楽を演奏するという方法で、大きな成果を得て、戦前、戦後のモノラル録音の時代ですが、アメリカでもその演奏のラジオ放送があり、多くの人が魅了されました。

ここ何年かか、トスカニーニのワーグナーの管弦楽曲のステレオ録音が、唯一発見されて、話題を呼びました。

何度も書いているので、耳にタコができると言われそうですが、指揮者のフルトヴェングラーVSトスカニーニとも言われた時代もありました。

フルトヴェングラーは、即興的でその時の感情により、音楽の解釈が違い、ある意味で恣意的であり感情移入が多い解釈が話題を呼びました。一方トスカニーニは、楽譜に忠実に感情移入を嫌い、物凄い合奏力を持つNBC交響楽団でその理想を実現し、イタリア人でありながら、アメリカで活躍した指揮者であることは、ご存知でしょう。

たまたま、今日は、トスカニーニ指揮のNBC交響楽団の亡き父のLPでハイドンの交響曲101番の「時計」とモーツァルトの交響曲35番「ハフナー」の1950年の録音があり聴いています。

このトスカニーニという指揮者、今までも聴いたことはあるのですが、フォルテでの爆発力のある部分の解釈が、受け入れがたく今もその部分には、疑問を持たざるを得ないのですが、その合奏力やストレートに響いてくるこのトスカニーニの音楽は、非常に立派なものでした。

ハイドンやモーツァルトでのイタリア人としてなのか、感情に溺れずも滑らかに歌うところや桁外れの合奏力には敬服したいと思います。

ハイドンにしろモーツァルトにしろ、爆発するようなフォルテの解釈には、疑問をもっても、決して唾棄すべきものではなく、こうした演奏解釈もこうした行き方も合奏力があるために、モーツァルトの第二楽章では非常に美しいと思った次第です。

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